ロールモデルのインタビュー、第2弾は、明治大学にて行われている「女性のためのスマートキャリアプログラム(以下、スマキャリと呼ぶ)」を受講し、現在キャリアコンサルタント・ネットワークエンジニアとして独立をされている、緒方雪子さんにインタビューを行わせて頂きました。様々なキャリアを経験し「学び直し」をきっかけに独立の決断に至ったという緒方さん。学び直しプログラムで得たものや、大きなキャリアチェンジを決断できた理由など、お話をお伺いさせて頂きました。(取材日:2019年2月23日)
緒方 雪子(FUTABA CONSULTING 代表) 大学卒業後、大手芸能事務所に就職するも、出産を機に退職。2000年頃、インターネット普及期に未経験ながらネットワークエンジニアにキャリアチェンジ。その後、テレマーケティング業界に転職。2016年、明治大学「女性のためのスマートキャリアプログラム」を受講し、キャリアコンサルタントを目指すことを決意。その後仕事を退職し、2018年3月より、ネットワークエンジニアと並行してキャリアコンサルタントとして独立。 |
目次
これまでのご経歴について
学び直しプログラムを受講されるまでのご経歴を、簡単にご説明ください。
これまで様々な分野でお仕事をされていたんですね。
初めての子育てとなると、子供のことを思い過ぎて、必要以上に手を掛けすぎてしまった経験というのは、他のお母さん達でも思い当たる節があるのではと思います。
多くの方に支えられ、6年ぐらいはエンジニアとしてのキャリアを積みましたね。その後、ネットワークエンジニアとしての経験も活かせる分野ということで、携帯電話関係のテレマーケティング業界に転職をしました。
スマキャリを受講した経緯
学び直しプログラムの受講のきっかけについてお伺いします。どのように学び直しプログラムを知ったのか、なぜ受講しようと思ったのか教えてください。
テレマーケティングの業界に何年もいる割には、振り返ってみるとちゃんとした知識がないまま、現場で忙しくしていたので、定年まで残り約10年程の期間、ちゃんとした知識を理解したうえで働けば、もっと面白いんじゃないかという想いでした。
昇給をきっかけに、更なるキャリアアップを目指したいという気持ちを持たれたんですね。
スマキャリ受講を決めた際、ご家族の反応はどうでしたか?
また、すでに子供も1人は大学生で、もう1人は高専生になっていたこともあり、手がかかる時期が過ぎていたということもあって、受講を決めることが出来ました。
スマキャリを受講した感想や、そこで得たものとは
スマキャリを受講されたご感想をお聞かせ下さい。
スマキャリを受講され、ご家族や会社の方から、何か反応がありましたか?
またウチの娘の学校はプレゼンをする機会が多かったのですが、スマキャリで習ったプレゼンの授業で得たこと、もらったテキストなどを娘に見せて、「こういう風にするといいみたいよ」とアドバイスをしたところ、学校で拍手喝采、大好評だったらしく、娘に「ありがとう」と感謝されたエピソードがありました。
スマキャリ受講をきっかけに家族間で新しい会話が生まれたり、子供と同じ目線でアドバイスができるようになったことは、とても良い変化ですね。
またご自身の考え方や行動では、スマキャリ受講をきっかけに、何か変わったな、変化したなと思うところはありますか?
緒方さんは「夜間・土曜主コース」に通われていましたが、仕事終わりに授業を受けるとなると、すごく大変だったのではないですか?
スマキャリを受講され、ズバリ一言で言うと、緒方さんにとって学び直しとは何でしょうか?
キャリアコンサルタントを目指された理由
スマキャリを受講するまでは、テレマーケティングの会社で定年まで働くことを前提とされていたかと思いますが、なぜキャリアコンサルタントを目指すようになられたのですか?
私はキャリアコンサルタントの中でも、若者支援を目指しています。自分が子供を育てていて、子供のキャリアはこれで良いのかと思うことが多くありました。子供たちとこれからのキャリアについて話ができるようになりたいと思い、そこで、キャリアコンサルタントを目指そうと思いました。
キャリコンの資格取得は、スマキャリ受講中から考えていたということですね。
ですが、テレマーケティングの仕事とは全く違う仕事となり、大きなキャリアチェンジになります。多くの方は年齢的な面や、今の仕事のポジションを失うことの恐怖心から、大きなキャリアチェンジを諦める方が多いですが、それでも、キャリコンを取得して活動しようと決断できた理由をお伺いできますか?
決断できた理由は2つあり、1つは勤めていた会社で、キャリアコンサルタントの資格取得に対し、全く理解をしてもらえなかったということ。もう1つは、スマキャリを受講し知ることができた、リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」を読み、100年生きるにあたって今やるべきことは何かと問われたことですね。
会社の理解が得られなかったことは残念ですね。また「LIFE SHIFT」を読み、今後の人生を考えられたんですね。
また人生100年時代ともいわれている現代、この会社では60歳が定年のため、それ以降のキャリアを築くことはできません。これから先のビジョンは、きちんと自分で描かなければならないと思いました。
会社での今のポジションやお給料などより、今後の人生どう生きたいかを、緒方さんは取ったわけですね。
幸い、夫からは反対されませんでした。将来子供たちが独立すると夫婦二人になるので、その際はどこに住もうか、何をしようか、いつまで働こうかということをお互いに話をします。私はキャリコンとして80歳くらいまで働けたらいいなぁと夢を語ります。夫はこれなら80歳くらいまで働けるかな、というような未来設計を二人でたて、今後の将来を見据えています。
独立後のお仕事、今後の目標について
現在の活動についてお伺いいたします。キャリアコンサルタントの資格を取得し、独立して活動され始めたのはいつからでしょうか?
まずは学生さんの近くでお仕事をスタートされたんですね。また関東にお住まいにも関わらず、愛知県の大学でお仕事をされているのは何故ですか?
スマキャリでの人脈があったからこそ、就職活動支援のお仕事に携わることが出来たんですね。
独立されてから大変だったことは何ですか?個人で仕事を行っていくことは、会社員とはまた違う大変さがあると思いますが。
また、人付き合いの大変さも少し見えてきました。今までは、とにかく自分を知ってもらわなければ!と多くの方に名刺を配って人脈を広げてきました。ですが、自分を知ってもらう事も大事ではありますが、ご縁のあった方としっかりと向き合ってお付き合いさせて頂くことの方が、もっと大事だということに気付き、最近は人付き合いも無理をしないようにしています。
キャリアコンサルタントの資格を取って約1年経ちますが、今後の目標や、どのように活動していきたいか、お聞かせ下さい。
読者メッセージ
最後になりますが、独立を考えている方、学び直しをどうしようか迷っている方に向けて、メッセージをお願いいたします。
また、やりたいことがあって迷っているのなら、まずはやってみようと腰をあげてみるのもいいと思います。そんな時に背中を押してくれる仲間がいるといいですね。スマキャリをはじめとした学び直しのプログラムは、学ぶだけでなく、そんな仲間探しにもなるのだと思います。ぜひ、一歩、足を踏み出してみてください。
インタビューを終えて
今回は、現在キャリアコンサルタント・ネットワークエンジニアとして独立をされている、緒方雪子さんにインタビューのご協力を頂きました。
学び直しのプログラム受講をきっかけに、キャリアコンサルタントを目指すことを決意されたという緒方さん。
社会人になってから学び直しプログラムを受講するというのは、新しい知識やスキルを身に着けるだけではありません。あなたの今後の人生のビジョンをも明確にし、きっと想像以上のものをもたらしてくれることでしょう。
また大きなキャリアチェンジを経て、現在独立をされ活動をされている緒方さんのインタビューは、迷いや不安を抱え、キャリアチェンジの決断を下すことができない方などに、とても参考となる内容だったのではないでしょうか?
人生100年時代、80歳~90歳まで仕事をしていくことを考えられての決断というのは、超長寿化の現代日本社会において、重要な考え方であると感じました。
緒方雪子さん、インタビューへのご協力、誠にありがとうございました!
緒方さんが受講したプログラム詳細はこちら
インタビュアー Kanako 大手企業からベンチャー企業まで3社を経験。退職を機に明治大学のスマートキャリアプログラムを受講し、学び直しの重要性を体感。その後、当サイトの企画・運営に携わる。 |